とにかく元請業になりたいという思いが強かった僕は、横浜にいってからまもなく個人 事業主として登録して、デベロッパーの仕事を中心に多くの仕事をいただくことができました。
徐々に信頼を得ることができ、総勢10人くらいの若手とベテランの大工集団を 抱えるまでに成長しました。 棟梁として現場での仕事を進めながら、仕事が終わったあとは2級建築士試験の 勉強に励みました。
一般建設業許可を取得するためには この資格取得は最低要件です。 元々勉学の方は不出来でしたので大変でしたが、平成14年に何とか無事取得することが出来ました。
資格取得の翌年平成15年7月に有限会社匠恵塾 ※1を設立。
棟梁として大工集団をつくり大工工事請負とリフォーム事業を開始しました。 しかしながら、元々職人ですので、営業の仕方というものがさっぱりわかりませんでした。 (そのころは 今のようにインターネットもあまり浸透してなかったので)
まずは知り合いの家を建て替えさせていただいたり、 近隣の不動産屋に顔を出して仕事を紹介してもらうことから始めました。 チラシも自分たちで作成し 配り歩きました。 今ではチラシはあまり有効なツールではありませんが、当時はわりと効果的でしたよ。 とはいっても、それで初めて受注した工事は、住宅ではなく ポストとインターフォンの交換工事でしたが。しかも大雪の中で・・。 ですが、誰かからの紹介ではなく 自分の力で仕事を受注できたという喜びが大変強く 今でも忘れられない仕事の一つです。
なりふり構わずどんな仕事でも受注してきて、大変な経験でしたが、集客-受注-施工-引渡しまでの一連の流れをつかむ訓練ができたと思います。
※1 現在「株式会社匠恵塾」の社名で活動中。 ILAグループ会社であり、設計業務が主となります。